池田幸弘


個人基本情報
氏名:
池田幸弘[いけだゆきひろ]
職位:
教授
研究室:
三田研究室
略歴:
1978年4月 慶応義塾大学経済学部入学。
1982年3月 同学部卒業。
1982年4月 慶応義塾大学大学院経済学研究科修士課程入学。
1984年3月 同課程修了。経済学修士号取得。
1984年4月 慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程入学。
1989年3月 同課程単位取得。
1989年4月 慶応義塾大学経済学部助手。
1992年4月 ホーエンハイム大学に留学(1994年3月まで)。
1994年6月 同大学経済・社会科学部において博士号取得。
1995年4月 慶応義塾大学経済学部専任講師。
1997年4月 同学部助教授。
2004年4月 同学部教授に就任。
2007年4月から2008年3月まで ヴィーン経済大学において在外研究に従事。
最終取得学位:
経済学博士(Dr. oec.)、ホーエンハイム大学
受賞学術賞:
なし
所属学会:
経済学史学会(2003年4月から幹事、現在三期目)、日本経済学会ほか。
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
なし 在外研究のため
[通信教育課程]
なし 在外研究のため
教育方針:
経済思想史・経済学史は、経済学のなかでは歴史的な分野に属する研究領域であるが、学部での講義にあたっては、できるだけアクチュアリティーを失わないようにこころがけている。社会人になる学生が、経済をみる眼、それも一味ちがった眼を作るための一助となれば幸いである。また、講義後の質問に応じるのは当然のことだが、それ以外に研究室での個別の相談にも積極的に応じるようにしている。研究会では、専門分野についての知見を高めることのほか、ディベイトやプレゼンテーション能力の向上にも力を注いで指導している。
研究活動
専攻・研究領域:
経済学史・経済思想史
現在の研究活動
研究課題名:
小泉信三研究序説
途中経過及び今後の計画:
本塾の経済学者、小泉信三について、とくにその留学に焦点をあてて研究を行う。具体的には、新しく公刊された留学時の日記をもとに、聴講した講義、さまざまな書店での書籍の収集などを中心にイギリスやドイツでの留学生活のあとを辿る。
研究課題名:
カール・メンガー『国民経済学原理』の改定
途中経過及び今後の計画:
初版『原理』の刊行後に、メンガーはその改定に関わりながらも、新しい版を出すことなく没した。この間の事情を、一橋大学古典資料センター所蔵の資料を用いながら明らかにする。このプロジェクトは、一橋大学古典資料センター、国内のオーストリア学派研究者と共同で行われている。
主要業績:
著書(単著)
Die Entstehungsgeschichte der Grundsaetze Carl Mengers, Scripta Mercaturae,St. Katharinen, 1997.

著書(共編著)
『経済思想にみる貨幣と金融』(大友敏明・佐藤有史との共編著。執筆論文名は「フリーバンキング: 評価と展望」)三嶺書房、2002年。

発表論文(単著)
"Hermann Heinrich Gossen: a Wirkungsgeschichte of an Ignored Mathematical Economist", Journal of Economic Studies, vol. 27, No.4/5, 2000.

"A Lecture Notebook of Wilhelm Roscher With Special Reference To His Published Works", in Yuichi Shionoya ed. The German Historical School,Routledge, 2000.

「ギャレット・ドロッパーズの経済学 - ギャレット・ドロッパーズとドイツ歴史学派 - 」、『近代日本研究』第14巻、1997年。

"Der Einfluss der deutschen oekonomischen Schulen in der modernen japanischen Nationaloekonomie, am Beispiel von Kanju Kiga, Oekonom der Keio Universitaet", in: Hohenheimer Themen, Bd. V, 1996.

「ハイエクと制度進化の経済学 - 自生的秩序と国家 - 」、『経済学史学会年報』第34号、1996年。

"Roscher's Grundlagen in the History of Economic Thought", Journal of Economic Studies, vol. 22, No. 3/4/5, 1995.

"Carl Menger in the 1860s: Menger on Roscher's Grundlagen", in Gerrit Meijered. New Perspectives on Austrian Economics, Routledge, 1995.

「ハイエクの個人主義論--メンガーとの関係を中心に--」、『三田学会雑誌』79巻1号、1986年4月。

閲覧者へのメッセージ:
経済思想史研究は、直接的に現在の経済運営に寄与するものではありません。しかしなから、現在の政策論議の立脚点を知り、その思想的源泉を知ることは、議論の整理や理解、そしてさらなる展開に必ずや資するものと信じます。詳細については、慶應義塾大学経済学会発行のスタディ・ガイドをご参照ください。