佐々木 由美


個人基本情報
氏名:
佐々木 由美 〔ささき ゆみ〕
職位:
准教授
研究室:
日吉キャンパス来往舎
略歴:
1991年 ハワイ大学コミュニケーション学研究科コミュニケーション学修士号取得,2003年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻人文科学博士号取得,1997年〜2000年 立教大学ランゲージセンター嘱託講師,2000年〜慶応義塾大学経済学部
最終取得学位:
人文科学博士号(比較文化学専攻,Ph.D in Communication)
お茶の水女子大学大学院
受賞学術賞:
特になし
所属学会:
全国英語教育学会,社会言語科学会,International Communication Association 会員
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
Study Skills,英語セミナー中級(Introduction to Intercultural Communication),英語セミナー上級(Intercultural Communication and Discourse)
[通信教育課程]
なし
教育方針:
Study Skills,英語セミナーでは,原則として英語による授業を行っています.セミナー中級"Introduction to Intercultural Communication"では,対人コミュニケーション, 異文化コミュニケーションの基礎的トピックを扱い,上級では,特に異文化間のディスコースの焦点を当て,コミュニケーショントに関するより幅広いトピックをディスカッションすることに力を入れています.学生の個性,学習能力を把握した上,各人に必要な学習を指導するよう心がけています.
研究活動
専攻・研究領域:
コミュニケーション学(対人コミュニケーション,異文化コミュニケーション,会話分析)
現在の研究活動
研究課題名:
静岡県委託研究「多文化共生ワークショップ・プロジェクト」
代表者:
西田 ひろ子(静岡県立大学国際関係学部教授)
途中経過及び今後の計画:
「多文化共生システムの構築」の一環として、静岡県のニューカマー(南米人定住者)と県民との共生を促進するため、「より良い多文化共生環境を構築すること」を目的とし、両者が地域住民として共に生活していく関係を築くために、文化スキーマ理論を基盤とした、異文化間コミュニケーション・トレーニングの手法を開発する。現在は、手法開発の企画段階で、来年度より実験的実践を実施する予定。
主要業績:
(単著論文)
  1. 「初対面の状況における日本人の情報要求の発話−同文化内および異文化間コミュニケーション場面 −」 『異文化間教育』 第12号、pp. 110-127、1998年.
  2. 「異文化間コミュニケーション研究としての相互作用分析」『社会言語科学』第4巻、第2号、pp. 57-69、2002年.(社会言語科学会)
  3. 「文化スキーマ分析:同文化内・異文化間コミュニケーションにおける日本語文化圏成員による割込みの相互作用管理の方略」 『日本語教育』 115号、2002年.
  4. 「在マレーシア・フィリピン日系企業日本人駐在員の文化的相違に対する解釈−インタビュー調査の内容分析の結果より−」 西田ひろ子編『在外日本人と現地住民との間の対人コミュニケ-ション摩擦研究 フィリピンとマレーシア進出日系企業への派遣社員およびその家族を中心に』(文部省科学研究:研究課題番号08041070,研究代表者:西田ひろ子,研究報告書) 1999年.
  5. 「初対面の異文化間コミュニケーション場面における日本語母語話者の相互作用管理方略の解明 −文化スキーマ分析的アプローチ−」
    博士論文(お茶の水女子大学大学院提出) 2003年.
  6. 「米国進出日系企業において従業員が困難を感じる行動:インタビュー調査から」 西田ひろ子編『在外日本人と現地住民との間の対人コミュニケーション摩擦研究:中国、米国進出日系企業への派遣社員と現地従業員の間のコミュニケーション困難度調査を中心に』(研究課題番号13371003,研究代表者:西田ひろ子,平成13年度〜平成14度科学研究費補助金基盤研究(A)(2)研究成果報告書) 2004年.
(共著論文)
  1. 「中国人留学生・韓国人留学生・日本人学生のもつ日本人イメージ比較 −イメージおよびメタ・イメージにおけるギャップを中心に−」 『東京大学社会情報研究所調査研究紀要』 第8号、pp. 199-315.(pp. 235-263 執筆担当)、1997年.
  2. Role Schema and Its Modification between Japanese and Host Country
    Employees in Japanese Overseas Subsidiaries: Malaysia, the Philippines,
    China, and the U.S., Paper submitted to the annual conference of the International Communication Association.
(著書)
  1. 『異文化間コミュニケーション入門』 西田ひろ子(編著)(共著)創元社.2000年.(第1章第2節 「会話スタイル」 pp. 30-74 執筆担当)
  2. 『マレーシア・フィリピン進出日系企業における異文化間コミュニケーション摩擦』西田ひろ子(編著)(共著) 多賀出版.2002年.(第17章 「マレーシア、フィリピン進出日系企業において日本人が困難を感じる現地従業員の行動」pp. 467-501 執筆担当)
  3. 『コミュニケーション論』高橋昌一郎監修(共著)情報文化研究会編.2003年.(第1章 7節分,第4章 2節分執筆担当,第1章編集担当)
  4. 『日本企業で働く日系ブラジル人と日本人の間の異文化間コミュニケーション摩擦』西田ひろ子(編著)(共著) 創元社.(2003).(第2章 「在日日系ブラジル人の置かれている状況」、第9章「日系ブラジル人の持つ日本人イメージとその変容」、第10章「言語能力とコミュニケーション」 執筆担当)
  5. 『異文化間コミュニケーションにおける相互作用管理方略 −文化スキーマ分析的アプローチ−』 (単著) 風間書房.2006年.(慶応大学経済学部研究出版助成)
  6. 『米国、中国進出日系企業における異文化間コミュニケーション摩擦』西田ひろ子(編著)(共著)風間書房.(2007).(第18章「米国進出日系企業において従業員が困難を感じる行動:インタビュー調査の自由回答分析から」、第20章「米国進出日系企業における日本人の英語能力とコミュニケーション」、第22章 「米国進出日系企業における従業員間のイメージ」執筆担当)
閲覧者へのメッセージ:
人のコミュニケーション,特に,他文化圏出身の人々の間で起こるコミュニケーションに潜む問題に関心があり,ここ数年は,異文化間の会話を分析してきました.今後,多様な文化圏の人々との生活が日常的になっていく時代において,自文化について意識的に考え,他文化にも目を向け,理解を深めることがますます重要になってくると考えます.「国際化時代」といわれますが,そうした時代に生きる中で,自分は何ができるかについて,じっくり考えてみて下さい.