境 一三


個人基本情報
 
氏名:
境 一三 [さかい かずみ]
職位:
教授
研究室:
日吉研究室( http://web.hc.keio.ac.jp/~skazumi/
略歴:
1957年川崎市生まれ。79年:東京外国語大学ドイツ語学科卒業。83年 :東京大学文学部美学藝術学科卒業。89年:東京大学大学院人文科学研究科独語独文学博士課程単位取得退学。成蹊大学法学部専任講師。90年:助教授。97年:慶應義塾大学経済学部助教授。 2000年:慶應義塾大学経済学部教授。
最終取得学位:
文学修士・独語独文学・東京大学
受賞学術賞:
 
所属学会:
日本独文学会(庶務担当理事、ドイツ語教員養成・研修講座担当理事),ドイツ語教育部会(学会誌編集委員、企画委員),ドイツ語情報処理学会(学会誌編集委員),外国語教育メディア学会,日本教育工学会,European Association for Computer Assisted Language Learning (学会誌ReCALL編集委員)
教育活動
 
担当科目(2007年度)
 
[通学課程]
ドイツ語(経済学部),ドイツ語表現技法(外国語教育研究センター)
教育方針:
大学の授業という制限の中で,学生がドイツ語のコミュニカティヴな能力をみずから開発するための手助けと環境作りをしています。むろん大学生が対象ですから,めざすところは,ドイツ語圏の文化と社会のありようを踏まえ,Akademikerとしてのコンテンツをともなったコミュニケーション能力を身につけることです。そのための情報交換と学びの場として Learning Management System の一種である Moodle を活用しています。
 

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研究活動
 
専攻・研究領域:
ドイツ語教育学,応用言語学(Technology Enhanced Language Learning),ドイツロマン主義藝術理論

現在の研究活動
 
研究課題名:
日本人学習者のためのドイツ語発音指導法開発
途中経過及び今後の計画:
過去10年近くにわたって,日本人ドイツ語学習者の発音を録音・記録し,その長所・短所を調査してきました。その結果を踏まえて開発した教材をhttp://www.econ.keio.ac.jp/staff/sakai/hu/に公開し,広く学習者に利用してもらっています。現在はさらに理解されやすい朗読の指導法開発にも力を入れています。
研究課題名:
ドイツ語教員養成におけるCALL
途中経過及び今後の計画:
大学院生や若手教員向けの「ドイツ語教員養成講座」(於東京ゲーテインスティトゥート)並びに「ドイツ語教員養成・再研修講座」(日本独文学会)に関わってきた経験から,今日の教員養成ではCALLの要素は不可欠のものだと考えています。現在,CALLについての教育をどのように展開したらよいのか,コンテンツと方法を研究中です。
主要業績:
 
共著書:
『パスポート独和・和独小辞典』 白水社 2004年
『ドイツ語教授法 科学的基盤作りと実践に向けての課題』 三修社 2003年
 
単著論文:
「日本独文学会主催「ドイツ語教員養成・再研修講座」の成立と現状について」 関西フランス語教育研究会『Rencontres』 20号 2006年。

Empfehlungen zur Lektüre zum Thema "Informations- und Kommunikationstechnologie (ICT) beim Fremdsprachenlernen". Neue Beiträge zur Germanistik. Band 4, Heft 4, 2005.

自律的学習者の養成 −情報コミュニケーション技術を活用して−」『言語 文化 社会』第3号(学習院大学外国語教育研究センター)2005年。

CALLTBL (Task Based Learning) /教員養成におけるCALLの扱い」『外国語教育研究』第7号(外国語教育学会)2004年。

Die Deutschlehrerausbildung in der informations- und kommunikationstechnologischen Landschaft. Neue Beiträge zur Germanistik. Band 3, Heft 1, 2004.

「CALL教室のレイアウトについて ―LaboratoryからCo-learning Spaceへ―」『CD-ROM書籍 最新外国語CALLの研究と実践』2003年。


「CALL研究(1)―コンピューターを用いた外国語教育の史的位置付け―」『慶應義塾大学日吉紀要ドイツ語学・文学』第31号 2000年。


「外国語教育に対するハイパーメディア環境の可能性について」『ドイツ語情報処理研究』9号1997。


「Loudspeakerを用いた初級学習者のための統合的練習」『ドイツ語教育』1号1996。

Antike und Moderne. Ein Versuch ueber die Geschichtsauffassung und den Begriff des Objektiven bei Fr. Schlegel in: Literarische Problematisierung der Moderne, iudicium, 1992.

共著論文:
「日本での複言語・複文化主義に基づく言語教育の可能性をさぐる−行動中心複言語学習プロジェクト(Action Oriented Plurilingual Language Learning Project) の試み−」 関西フランス語教育研究会『Rencontres』21号 2007年。

閲覧者へのメッセージ:
外国語学習は今も昔と変わらず,私たちの目を世界に見開かせてくれる大事な窓です。小さな自分の世界に閉じこもらず,知的好奇心をもって大きな世界に自分を開くことは,学生の特権でもあり,また次代を担う若者の責務でもあると思います。いくつもの言葉にチャレンジし,多くの文化圏の人びとと友達になりましょう。そのための後押しをしたいと考えています。