GABORIAUD Marie


個人基本情報
氏名:
GABORIAUD Marie ( ガボリオ・マリ )
職位:
教授
研究室:
日吉研究室 631号室(内線番号:30421)
E.Mail: gaboriau@hc.cc.keio.ac.jp
略歴:
1978年:フランス国立東洋言語文明学院、日本語学科学士課程終了,80年:同修士課程修了,81年:フランス国立社会科学高等研究院現代日本研究センターD.E.A.取得,86年:東北大学教育学部大学院後期博士課程単位取得満期退学(日本文部省給費留学),89年: 浦和明の星女子短期大学仏語科専任講師,96年:慶應義塾大学経済学部助教授, 2005年より同大学教授。
最終取得学位:
D.E.A. (フランス国立社会科学高等研究院)
受賞学術賞:
所属学会:
日本フランス語フランス文学会,日本フランス語教育学会, 日本村落研究学会,地域社会学会
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
フランス語
[通信教育課程]
なし
教育方針:
フランス語 〜口語表現法〜
フランス語の総合的運用能力の向上を目指します。色々な聞き取り練習および小グループによる実際に即した会話練習を通じて、日常生活の様々な場面に対応できる自然なフランス語を身につけると同時にフランス文化や歴史、社会について多角的に学び、豊かな感性と的確な判断力を育てて行きたいと思います。やる気さえあれば少しの努力で、新しい世界が広がります。この楽しさと充実感を是非体験してみてください。語学は日頃の積み重ねが大切であることを十分認識し、予習、復習、更に授業への積極的な参加を心がけて下さい。又、実際に使うことによってどんどん上達するものです。遠慮せずに声に出してみましょう。できる限り一人一人の能力や個性に応じた、きめの細かい指導をしていきたいと思います。
フランス語第VI(セミナー)(三田)
このセミナーでは、「 現代フランス社会を考える 」をテーマに、フランス語によるグループでの議論、資料の解説、レジュメの作成、発表等を行います。教材として、フランスの新聞・雑誌記事、及びF2のニュース等を用いながら、多様な領域に目を向け、そこで使用される語彙、表現を学び、内容を理解できるようにします。
研究活動
専攻・研究領域:
1. 地域研究(日本の農村社会の変容について)
2. 外国語としてフランス語教授法
現在の研究活動
研究課題名:
第二次世界大戦後東北地方の村落社会構造の変容
途中経過及び今後の計画:
第二次世界大戦後、日本の農村社会は農地改革、高度経済成長、さらに90年代以後のグローバリゼーションの大波によって、現在に至るまで急激な変化を遂げてきました。本研究の目的は、現代の東北地方、山形県庄内平野の一村落の事例を中心に、社会構造の分析を試みつつ、その機能のメカニズム、および過去半世紀以上にかけて起こった変化について検討することにあります。現在は村の伝統文化(祭礼、年中行事等)に関しての研究を行っています。
研究課題名:
日本の学習者のためのフランス語教材の開発
途中経過及び今後の計画:
総合的かつ高度なフランス語能力の習得を目的とした教材の作成を目指しています。その為、外国語としてのフランス語の最新学習方法、及びその分野について現在なされている様々な研究を分析しています。
主要業績:
  • 「Dossier 0, Café Crème, Méthode de français」(共著)、アシュット・ジャポン(プレンテイスホール出版),1997
  • 「La grammaire au quotidien」(共著)、第三書房、1999
  • “Comment développer les compétences à l’écrit en français langue étrangère” (外国語学習における文章表現能力を高めるための試み),「慶応義塾大学語学視聴覚教育研究室紀要」第35号、2003
  • “Structures et mutations du monde rural japonais de la réforme de l'impôt foncier à la réforme agraire”(地祖改正から農地改革までの日本の村落構造の変化〜山形県N.集落の事例〜)「日吉紀要/言語・文化コミュニケーション」第20号,1998
  • “Réflexion sur l’usage des noms de maison (yagô) dans un village japonais”(日本の村落における屋号についての小考察)、「日吉紀要/言語・文化・コミュニケーション」第23号,1999
  • “La structure sociale d‘une communauté villageoise japonaise contemporaine -Permanences et mutations- (Hameau N., région de Shônai, préfecture de Yamagata)” (現代日本における一村落の社会構造:その変容と継続性について〜山形県庄内地方の事例〜),「日吉紀要/言語・文化・コミュニケーション」第25号,2000
  • “Les représentations sociales de la campagne dans la société française -Représentations utopiques et réalités socio-économiques-”(フランス社会における「田舎」(campagne)の表象〜ユートピア的表象と社会的・経済的現実〜),「日吉紀要/フランス語フランス文学」第34, 2002
  • “La maison et le nom dans le Japon rural -Myôji, yagô, kamon : quelques emblèmes de la maison rurale traditionnelle-” (日本の村落社会における「家」とその呼称、「名字・家号・家紋」〜日本の伝統的な家の象徴として〜)、「日吉紀要/言語・文化・コミュニケーション」第32号、2004
  • “Scènes rurales dans la photographie japonaise de l'ère Meiji -A travers un album de Teijirô Takagi-“ (明治の写真に見る日本の農村風景について)『日吉紀要/フランス語フランス文学』、第42号、2006年
閲覧者へのメッセージ:
研究紹介
日本の農村社会の明治時代から今日における変容について研究をしています。これまで山形県庄内地方において行ってきた調査・研究を今後も継続し、また他の農村地域も訪ね、先進工業国社会全体における農村社会の立場・役割・問題点・将来性等について検討を加えていきたいと思います。
又、フランス語教育の面において、総合的な高度なフランス語能力を身に付けることができる様、新しい教材を開発しつつ、研究を続行したいと思っています。
学生へのメッセージ
フランス・日本それぞれの文化・社会等の面白さを一緒に再発見しましょう。なんでも継続すれば力になるものです。諦めないで前向きに頑張ってください。フランス語を真面目に勉強することによって、日常生活のフランス語を習得することができ、また学生交換留学プログラムにも参加することができます。フランス語は国際機関などでは英語と並んで公用語としての重要な役割を果たしています。将来,きっと役立てることが出来ると思います。