厚地 淳


個人基本情報
氏名:
厚地 淳 [あつじ あつし]
職位:
教授
研究室:
日吉来往舎
略歴:
1986年東京大学理学部数学科卒業
1988年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1989年東京大学教養学部助手
1992年東京大学大学院数理科学研究科助手
1995年大阪大学大学院理学研究科講師
2001年慶應義塾大学経済学部助教授
最終取得学位:
博士(数理科学)東京大学
受賞学術賞:
所属学会:
日本数学会
教育活動
担当科目(2003年度)
[通学課程]
微分積分、線形代数、微分積分演習、線形代数演習、経済数学IA、IB、解析学I
[通信教育課程]
微分積分
教育方針:
微分積分、線形代数:
微分に関する基礎知識と行列を中心にした線形代数の初歩の理解を目標とする。成績評価は主に試験より行う。
微分積分演習、線形代数演習:
微分積分、線形代数の講義で得た知識をもとに、多くの演習問題を解くことにより基礎的な力を養う。成績は出席状況、レポートおよび授業中に行う小テストにより評価する。
経済数学 I :
多変数の極値問題の基礎理論の概要と線形代数(固有値問題、線形空間など)の基礎を問題の解法を中心に解説する。試験により成績を評価する。
解析学I:
微積分の基礎理論を数学的精密さをもって習得できるようにする。主に、出席、レポートにより成績を評価する。
研究活動
専攻・研究領域:
数学. 主に、確率解析、確率過程論、幾何学的関数論.
現在の研究活動
(1)研究課題名:
局所マルチンゲール、多様体上のマルチンゲールの大域的挙動の研究.
(2)研究課題名:
極小部分多様体上の関数論.
途中経過及び今後の計画:
(1)(2)は相互に関係している。主に次のようなことを考えている。リーマン多様体上のブラウン運動の大域的性質と delta-劣調和関数の性質の関係。これを用いた調和写像のLiouville 型定理。 極小部分多様体上のブラウン運動、マルチンゲールの性質と幾何学的性質との関係。これを基にした、複素部分多様体上のNevanlinna 理論 など。
主要業績:
単著論文
Nevanlinna Theory via Stochastic Calculus, Jour.Func.Anal. 132 No.2(1995),473-510.
Notes on the integrability of exit times from unbounded domains of Brownian motion. Jour. Math. Sci.Univ. Tokyo.3(1996),15-44.
A Casorati-Weierstrass theorem for holomorphic maps and invariant σ-fields of holomorphic diffusions. Bull.Sci.math. 123(1999), 371-383.
A lemma of logarithmic derivative for some delta-subharmonic functions. Complex variavles, 46(2001), 195-206.
ブラウン運動と調和写像・正則写像の値分布論. 数学 vol.54 no.3 2002年.
著書(共著)
現代数学序説(II) (共著) 大阪大学出版会 1998年.
閲覧者へのメッセージ:
研究紹介:
「ランダム」ということに興味があり、数学を通して考えている。今はランダムネスがほかのどのようなことを統制するか、ということを曲面の性質や関数の性質との関係で見ている。
学生へのメッセージ:
合理的な判断とはどういうことかを数学を通して学んでほしい。