青木 健一郎


個人基本情報
氏名:
青木 健一郎 [あおき けんいちろう]
職位:
教授
研究室:
日吉 第二校舎 200B ・内線 x33536 ・E-mail: ken at phys-h.keio.ac.jp.NOSPAM・website
略歴:
1984年: 東京大学理学部物理学科卒業.
1989年: Princeton 大学大学院物理学科 Ph.D. 課程修了.
1989年: UCLA 物理学科研究助手.
1993年: 東京工業大学理学部物理学科助手.
1995年: 慶應義塾大学経済学部助教授.
1999年: 同 教授.
最終取得学位:
PhD・物理・ Princeton University
受賞学術賞:
所属学会:
日本物理学会, American Physical Society
教育活動
担当科目
[通学課程]
物理学
経済と環境
自由研究セミナー
[通信教育課程]
物理学
教育方針:
実際の現象が非常にシンプルな物理の原理より生じていることを理解する事を目的とします. 大雑把なオーダーの把握をすることは現実の世界を理解するために重要ですので強調します. 実験は現実世界と物理の理論とのつながりを理解するのに最適なので重視します.

実験を行って数字を出すのは難しくはありません. しかし, 実験の結論として何が得られたのかを考え欲しいです.

わからない点については,講義中,実験中にどんどん質問して欲しいと思います.

研究活動
専攻・研究領域:
理論物理学 ・ 素粒子物理学,非平衡の物理
現在の研究活動
研究課題名:
超弦理論の摂動理論
途中経過及び今後の計画:
超弦理論は重力と量子力学を矛盾なく両立できる唯一の理論です.理論の量子力学的効果を系統的に求めるには摂動論的計算が必要です.摂動論のより高次の項の研究をしています.
研究課題名:
有限温度非平衡系のダイナミックス
途中経過及び今後の計画:
非平衡の物理は素粒子物理から宇宙物理まで至る分野で重要です.しかし,平衡にはなく,非平衡であることがどのような物理現象に現れるかはわかっていない面が多いです. どのような非平衡特有の物理的な現象が現れるのかを,シミュレーションも用いながら,第一原理より理論的に研究しています.
研究課題名:
文系学生への実験を重視した自然科学教育
途中経過及び今後の計画:
自然科学の実験に触れる機会が少ない文系学生にこそ実験を経験して欲しいと考えています. 文系学生が,実験から結果を導くこととは何かを理解しつつ, 基本的な物理原理を実感できるような実験を開発し,導入しています.
主要業績:
単著論文:
  • K. Aoki,
    Heat kernels and super determinants of Laplace operators on super Riemann surfaces,
    Comm. Math. Phys. 117, 405-429 (1988).
  • K. Aoki,
    Large order behavior of non-decoupling effects and triviality,
    Phys. Rev. D49, 1167-1170 (1994).
  • K. Aoki,
    Non-decoupling effects due to a dimensionful coupling,
    Phys. Lett. B418, 125-133 (1998).
共著論文:
  • K. Aoki, E. D'Hoker, D.H. Phong,
    Unitarity of closed superstring perturbation theory,
    Nucl. Phys. B342, 149-230 (1990).
  • K.Aoki, P.O. Mazur,
    Effects of fermion back reaction on instantons,
    Nucl. Phys. B352, 507-527 (1991).
  • K. Aoki, S. Peris,
    Non-perturbative evidence for non-decoupling of heavy fermions,
    Phys. Rev. Lett. 70, 1743-1746 (1993).
  • K. Aoki, E. D'Hoker,
    Non-Critical Strings At High Energy,
    Nucl. Phys. B490, 40-74 (1997).
  • K. Aoki, D. Kusnezov,
    FPU β model: Boundary Jumps, Fourier's Law and Scaling,
    Phys. Rev. Lett. 86, 4029-4032 (2001).
  • K. Aoki, K. Ito,
    Meson mass differences in two dimensional gauged four fermi models,
    Phys. Rev. D65, 025003-1-11 (2002).
  • K. Aoki, Eric D'Hoker, D.H. Phong,
    Two-loop superstrings on orbifold compactifications,
    Nucl. Phys. B688, 3 (2004).
著書:
  • 原 康夫,稲見 武夫,青木 健一郎,「素粒子物理学」 朝倉書店 (2000)
閲覧者へのメッセージ:
物理学の最大の魅力は「なぜ」ということを考えるところだと思います.物理現象はどのような仕組みで起きているのか,そしてその理解の根拠はどこにあるのか,といったことを考えます.素粒子物理では,物質のもっとも基本的な部品は何であり,それがどのような性質を持つのかを追求します.自然科学の中で一番小さいスケールを研究する分野です.

自然科学では理解が正しいのかを実験で検証します.実験のデータからいかにして結論を導出するかを体験して理解ないと,自然科学に過度の信頼,あるいは根拠なき不信を抱きがちです.

物理学の基本的概念は数学が得意でなくてもわかると私は信じています.特に物理を今まで学んだことない人は,講義に限らず物理学に触れ,実験を体験して欲しいと思います.